鳩山元首相「香港人権法」を批判 習近平と会見も
12月4日、米議会下院は「ウイグル人権法案」を可決した。中国では内政干渉だとして激しく反発している。それはまた書くとして、このような状況下で習近平側に立つということが、全世界にどのようなメッセ―ジを発していくかを考えて欲しい。
安倍首相が習近平国家主席を国賓として招聘すれば、当然、天皇陛下に拝謁することになるだろう。
中国は天皇陛下のお姿を含め、「日本が中国共産党政権のやり方を肯定した」として、大々的な宣伝材料として使うだろう。
そして世界の多くの国に中国の人権弾圧、言論弾圧はないものとして、中国共産党の現在のやり方を肯定させる道具として使うのである。
それだけでは済まない。必ず返礼として現在の新しい天皇陛下御夫妻の訪中を強要してくる。
そして言論弾圧と人権弾圧をほしいままにして、きれい事を言っている中国共産党政権が世界を制覇することになるのである。日本は中国がアメリカを凌駕することに力を貸しているのだ。
それでいいのか?
日本の政界はなかなか動きそうにない。
だから、国民の皆様にお願いしたい。
このコラムを読んで下さるネットユーザーの方たち、どうか力を貸してほしい。共に日本のあるべき姿を考えていこうではないか。
※当記事はYahoo!ニュース 個人からの転載です。
[執筆者]遠藤 誉
中国問題グローバル研究所所長、筑波大学名誉教授、理学博士
1941年中国生まれ。中国革命戦を経験し1953年に日本帰国。中国問題グローバル研究所所長。筑波大学名誉教授、理学博士。中国社会科学院社会学研究所客員研究員・教授などを歴任。著書に『米中貿易戦争の裏側 東アジアの地殻変動を読み解く』(11月9日出版、毎日新聞出版 )『「中国製造2025」の衝撃 習近平はいま何を目論んでいるのか』、『毛沢東 日本軍と共謀した男』、『卡子(チャーズ) 中国建国の残火』、『チャイナ・セブン <紅い皇帝>習近平』、『ネット大国中国 言論をめぐる攻防』、『中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす』『中国がシリコンバレーとつながるとき』など多数。