「合成生物学の悪用で新たな兵器が生まれるリスクが高まっている」との研究結果
2018年6月25日(月)19時20分
脅威に対応する戦略を探究し続ける必要性
インペリアーレ教授は「特定の目的への応用が可能となる時期を予測するのは不可能だ。それゆえ、合成生物学やその他の技術において、現時点での障壁を解消し、より大きな可能性をひらくような進化や発展を継続的にモニタリングすることが重要だ」と指摘し、国防総省に対して、現在および将来に実現可能となりうる事象を勘案した上で、幅広い脅威に対応する戦略を探究し続ける必要性を説いている。
日本でも、現在、2020年オリンピック・パラリンピック東京大会に備えたテロ対策が推進されているが、中長期的な視野に立ち、合成生物学やその関連技術にまつわる世界的な動向を注視しながら、バイオテロも網羅した総合的なテロ対策を検討することが望まれそうだ。
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