米朝会談、完全非核化と北朝鮮の安全保障で合意 北は拉致問題対応を示唆
2018年6月12日(火)19時20分
非難の応酬から変化
北朝鮮が米国本土に到達可能な核ミサイルの開発を急ぎ、同国のミサイル・核プログラムを巡りアジアに緊張が高まった昨年には、米朝首脳会談の開催など考えられないことだった。
トランプ大統領はそのようなミサイルの完成を阻止すると宣言。北朝鮮に対し、「世界が見たこともないような炎と激しい怒り」に直面することになると脅した。大統領は、金委員長について、自爆任務を遂行する「小さなロケットマン」と揶揄(やゆ)した。
一方、金委員長もトランプ大統領について、「気が狂っている米国の老いぼれ」だと非難していた。
だが、北朝鮮が昨年9月、水素爆弾の地下実験を実施した後、トランプ大統領は金委員長についてもっと真剣に考えるようになった。トランプ大統領と政権幹部らはこの数週間、金氏のことを「委員長」と呼んでいる。
米ホワイトハウスによれば、トランプ大統領は12日夜にシンガポールを出国する見通し。関係筋によると、金委員長も同日にシンガポールを離れる。
[ロイター]
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