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中朝関係【中朝首脳会談】習近平が金正恩に贈ったゴージャス過ぎる品々
贈り物の大型花瓶を愛でる習主席と金委員長 Screenshot/KCTV/Youtube
<中国メディアは報じなかったが北朝鮮が得意気に報じてわかった国連制裁決議違反の贅沢な贈り物。その推定価値たるや!>
歴史的な電撃訪中を果たした北朝鮮の最高指導者、金正恩朝鮮労働党委員長は、前より資産家になって帰国した。国連の対北朝鮮制裁決議でもう買えなくなったような贅沢品も含め、中国の習近平国家主席が山ほどお土産を持たせてくれたからだ。
3月25日からの訪中は、表向きは「非公式訪問」だったが、中国はレッドカーペットで金夫妻を歓待し、盛大な晩餐会でもてなすなど、国賓並みの扱いだった。
「首脳会談後、習主席夫妻は金正恩同志に誠意あふれる贈り物をした」と北朝鮮国営の朝鮮中央テレビ(KCTV)は伝えた。
中国メディアが贈り物に言及しなかったのに対し、KCTVは金がプレゼントを称賛する1分ほどの映像を放送した。
放送では、習と金が贈り物の大型花瓶を愛でた後、金夫妻がテーブルに並んだ品々を見て回る姿が映っていた。食器のセットや高級シルク、宝飾品、中国の高級白酒として知られる「茅台(マオタイ)酒」が少なくとも6本あった。製造元の貴州茅台酒は世界で最も価値のある醸造家として、米ブルームバーグに紹介されている。
なぜこんなに奮発するのか?
いくつかの品は、国連安保理が採択した制裁決議の禁輸対象リストに挙げられている。貴石や半貴石を使った宝飾品や、磁器またはボーンチャイナ製の100ドル以上の食器などだ。
習が金にプレゼントした食器セットの価格は制裁決議の上限を大幅に超過する、と韓国の保守系紙、朝鮮日報は、香港の日刊紙「蘋果日報」(アップル・デイリー)の推計をもとに伝えた。それによれば、贈り物の時価総額は約40万ドル。食器類だけでも3100ドルするという。
それほどの贈り物と引き換えに、金正恩は中国にどんな譲歩をしたのだろうか。
(翻訳:河原里香)