米航空各社が業績見通し引き下げ、景気懸念で 政府関連軟調

3月11日、米航空各社の間で業績見通し引き下げの動きが相次いでいる。写真はアメリカン航空の飛行機。米ニューヨークで2021年12月撮影(2025 ロイター/Jeenah Moon)
Rajesh Kumar Singh Shivansh Tiwary
[11日 ロイター] - 米航空各社の間で業績見通し引き下げの動きが相次いでいる。景気の先行き不透明感が高まり、企業や消費者の支出が減速しているという。
各社は値引き圧力を防ぐため、夏のピークシーズン後には輸送能力をさらに削減することになるとも警告した。
アメリカン航空は11日、売上高の急減速を理由に第1・四半期の赤字幅見通しを拡大した。
サウスウエスト航空も、政府関連の旅行が減少しているほか、カリフォルニア州山火事の影響がより大きくなるとして、第1・四半期の売上高見通しを引き下げた。
ユナイテッド航空は第1・四半期の利益が予想レンジの下限付近になるとの見通しを示した。政府関連の予約が半分に減少しているためとし、政府支出減少の影響は国内レジャー市場にも波及していると指摘した。
デルタ航空も10日、国内の旅行需要が軟化しているとして、第1・四半期の利益見通しを半分に下方修正していた。