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メルク、ノースカロライナ州に生産施設を新設 トランプ関税対応

2025年03月12日(水)11時24分

 3月11日、米製薬大手メルクは、ノースカロライナ州で新たに10億ドル規模の生産施設を開設したと発表した。写真は同社のロゴ。米ニュージャージー州 で2018年7月撮影(2025 ロイター/Brendan McDermid)

[11日 ロイター] - 米製薬大手メルクは11日、ノースカロライナ州で新たに10億ドル規模の生産施設を開設したと発表した。トランプ大統領が関税導入の可能性をちらつかせる中、国内生産を増強する。

メルクは2028年までに80億ドルの米国投資を見込んでいる。18年以降、既に国内製造と研究開発能力の拡大と新たな雇用創出に向け、120億ドル以上を投じている。

キャロライン・リッチフィールド最高財務責任者(CFO)は先月開催された会議で、同社の製造拠点の割合は米国外の方がやや大きいと明らかにした。その上で「どのような関税が導入されるのか理解に努めながら、当社は製品パイプラインを支えるために米国で進めている投資に重点を置いている」と述べた。

トランプ氏は就任以来、製薬メーカーに対し、医薬品の生産を米国に移転するよう圧力をかけており、輸入医薬品に25%の関税をかける可能性を示している。2月には大手製薬メーカーの最高経営責任者(CEO)らと会談し、輸入医薬品への関税などの業界の懸念について協議した。

米同業イーライ・リリーはその後、少なくとも270億ドルを投じて国内に製造工場4カ所を新設すると発表。ファイザーも、生産を海外拠点から国内の既存工場に移転する可能性を示唆している。

ロイター
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