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核独メルケル率いる与党の連立協議に壁 「緑の党」が核弾頭引き揚げ要求
11月15日、ドイツで連立に向けた協議をしている緑の党が、国内基地からの核弾頭引き揚げを求めていることが分かった。ロイターが、防衛・外交政策に関する審議文書を確認した。写真はドイツ下院の本会議の模様。ベルリンで10月撮影(2017年 ロイター/Fabrizio Bensch)
ドイツで連立に向けた協議をしている緑の党が、国内基地からの核弾頭引き揚げを求めていることが分かった。ロイターが15日、防衛・外交政策に関する審議文書を確認した。
ドイツは北大西洋条約機構(NATO)の「核保有国」ではなく、米国の核を共有(ニュークリア・シェアリング)している。
文書では特定されていないものの、独西部ビューヒェルにある軍事基地には米国の核弾頭が20発配備されているとの非公式の推計がある。
4期目を目指すメルケル首相が率いる保守系与党会派、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)は自由民主党(FDP)、緑の党との連立に向けた予備的協議を進めている。
メルケル首相は2011年の東京電力福島第1原子力発電所での事故を受け、原発から2022年までに撤退することを決めた。
文書は「北大西洋条約機構(NATO)内で、国内に残る核兵器が引き揚げられ、近代化計画が中止されることを望む」としている。米国のオバマ前大統領は退任前、核兵器などの近代化計画を発表していた。
3党は予備的協議を16日に終了させ、適切な連立協議へ駒を進めたい考え。ただ、移民、ユーロ圏再編、環境政策などの問題で依然として意見が食い違っている。
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