デビッド・ボウイの追悼グッズがネットでヒット商品に!
SNSから火が付く「インスタ映え消費」も注目トレンド
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今年の番付でもう一つ興味を引くのが、東の期待株「"Road to 2020"日本カルチャー最注目」。リオ五輪に登場した安倍マリオを筆頭に、2020年に向けて日本文化の発信が増え、さらに海外でも日本文化への関心が高まっていることを受けてのランクイン。例えば、フランスで柚子胡椒を使ったスイーツが流行ったり、海外でもフランス料理やイタリア料理に日本の出汁(だし)が使われたりする例が増えている。
また、ファッション業界では日本の着物への関心が高く、2016春夏のパリコレクションでは、帯や着物をモチーフにした衣裳や下駄が登場。2月に開催されたニューヨークファッションウィークでは、着物のファッションショーが行われたことも話題となった。
インスタグラムが消費を変える?
今年の番付の「横綱」に選ばれたのは、東は「♯インスタ映え消費」、西は「ハイブリッド○○」。前者は、SNSで画像などを共有するアプリ、インスタグラムのユーザーが、自分のおしゃれなライフスタイルを発信するために、「インスタ映え」する商品を購入する現象のこと。インスタグラムから人気に火が付いたラウンドビーチマットは、楽天市場で前年比60倍以上の売り上げを記録した。また後者は、クロワッサンとドーナツが合体した「クロナッツ」のヒットを継承し、従来のアイテムを組み合わせた新しい"ハイブリッド商品"がスイーツ以外にも拡大。スカートとガウチョパンツを組み合わせた「スカーチョ」などが代表的な商品で、家電では蚊取り機能付き空気清浄器も話題になった。
清水氏は今年の番付について、「様々な消費がインスタグラムに繋がっていたことが印象的。東の関脇『90年代リバイバル』に入っているピンクのコンバースも、インスタグラムなどのSNSで拡散され、あっという間に売り切れた。来年以降は、イベントなどに参加して共感できるような消費も、インスタグラムで繋がっていくのではないか」と、話している。
楽天市場がスタートしてから来年でちょうど20年――。サイト上では、ワインや手芸関連、DIYグッズなどのジャンルで、特定のEC店舗や商品に固定ファンが付き、ロングセラーとなっているケースが多くある。伊藤久右衛門(京都府宇治市)の抹茶スイーツや、澤井珈琲(鳥取県境港市)のドリップコーヒーなどはその代表例。こうした知る人ぞ知る商品がロングセラーになるのは、海外や地方発のブランド・商品の発掘にも力を入れてきた、楽天市場ならではの傾向だ。