「父が逝った」最愛の国王失ったタイ国民の悲しみと不安
2016年10月16日(日)16時14分
プラユット暫定首相は、喪に服す30日間は祝祭行事は避けるよう求めた。公共セクターの服喪期間は1年に及ぶ。
ほとんどのタイ国民はプミポン国王以外は知らず、同国王の肖像画はほぼ全ての世帯、学校、オフィスに掲げられている。
プミポン国王は晩年までほぼ毎夕テレビに登場し、カメラを首に下げ、地図を片手に、雨が降るなか、地方の開発プロジェクトを重い足取りで視察する様子がしばしば紹介された。
84歳のシリキット王妃も近年、体調を崩されている。
報道官によると、政府は国民が悲しみを乗り越えるのを手助けするため、電話相談ホットラインを設置した。
プラユット暫定首相はまた、この状況を利用して問題を起こそうとする者をけん制した。
短期的にタイの株式やタイバーツ相場の値動きが荒れ、消費が落ち込む可能性があるが、王位継承が順調に行われると仮定するなら、経済が大きく混乱する公算は小さいと、コンサルティング会社ユーラシア・グループは国王の死去以前に発表した報告書で指摘していた。
(Robert Birsel記者 翻訳:伊藤典子 編集:下郡美紀)
[バンコク 14日 ロイター]
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