仕事のパフォーマンスは「卵胞期」と「排卵期」に上がる...「サイクル・シンキング」とは何か?
'Cycle Syncing': Experts Explain 'Empowering' Health Trend
New Africa-shutterstock
<心身の健康を最適化するための女性ホルモンと「内なる季節」について>
サイクル・シンキング(Cycle Syncing)とは、月経周期に合わせて心身の健康を最適化するための生活習慣を調整することを指す。
女性の健康およびPMS(生理前症候群)の緩和を目的とした製品を展開している「Cycl Health」社による最新調査によると、「サイクルシンキング」という言葉に注目が集まっており、その検索数は過去5年間で約15倍増加していることが判明した。
同社のアドバイザーで栄養士のジョアナ・シャインウェル氏は本誌に対して次のように語る。
「女性のセルフケアに対する、より統合的なアプローチへの関心が明確に高まっています。サイクル・シンキングは、日々のルーティンや生活習慣を調整することによってホルモンバランスを改善し、生産性を向上させ、全体的な健康を維持する女性のための健康実践法です。これには運動方法や食事全般、さらにはセルフケアを各月経周期の段階に合わせて調整することが含まれます」
月経周期と「内なる季節」
女性は約1カ月の周期の中で、「内なる季節」とも呼ばれるさまざまなホルモン変化を経験する。
• 第1の季節(月経期)──「内なる冬」
出血を伴う期間を指し、エストロゲン(卵胞ホルモン)やプロゲステロン(黄体ホルモン)といったホルモンレベルが低下する。けいれん、膨満感、活動量の低下、頭痛、肌荒れ、気分の変化などの症状が現れることがある。
• 第2の季節(卵胞期)──「内なる春」
卵胞刺激ホルモン(FSH)やエストロゲン(卵胞ホルモン)のレベルが上昇し、活動量が高まり、気分が改善されるのが特徴。
• 第3の季節(排卵期)──「内なる夏」
女性が妊娠可能な時期であり、活動量が大きく、性欲が増すのが特徴。
• 第4の季節(黄体期)──「内なる秋」
プロゲステロン(黄体ホルモン)のレベルが上昇し、エストロゲン(卵胞ホルモン)のレベルが低下する長い期間。この時期は、活動量が低下し、PMS(生理前症候群)が見られることも。
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