AI開発でアメリカが中国に負けている4つの理由
■中国は優秀なAI研究者を集め、米IT企業の買収にも力を入れている。その対抗策として、アメリカがやるべきことは大きく3つ。専門家や技術者の永住権取得を、制限するのではなく緩和すること。公立大学のAI研究機関への連邦補助金を、減らすのではなく増やすこと。奨学金などの教育プログラムを減らすのではなく増やして、博士号取得予備軍を集めることだ。AIに特化したスタートアップを税制面で支援することも効果的だ。
AI脅威論を繰り返す起業家のイーロン・マスクは、AIが「悪魔を呼び起こす」、開発競争が「第3次世界大戦の引き金になる」と恐怖をあおる。しかし、科学技術の研究を国の目標として追求しなければ、国防や産業など主要分野の主導権を他国に譲り渡しかねない。それこそが真の脅威だ。
AIは人類にとって次の大きな飛躍である。月面に初めて人類を立たせた国として、アメリカは適切な一歩を踏み出さなければならない。
【参考記事】次世代加速器:中国が科学技術を制したら世界はどうなるか
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