日産、米国でセダンEV2車種の開発計画を中止 需要減速で

4月24日、日産自動車は米国で生産を計画していたセダンタイプの電気自動車(EV)2車種の開発を中止したと明らかにした。人気の高いスポーツ多目的車(SUV)タイプのEV開発は続ける。写真は、同社ロゴの前を歩く男性。2021年11月、横浜で撮影(2025年 ロイター/Androniki Christodoulou)
Maki Shiraki
[東京 24日 ロイター] - 日産自動車は24日、米国で生産を計画していたセダンタイプの電気自動車(EV)2車種の開発を中止したと明らかにした。人気の高いスポーツ多目的車(SUV)タイプのEV開発は続ける。
EVの成長が鈍化している米国市場に対応し、需要拡大が見込めるタイプに絞って効率化を図る。
トランプ米大統領は、バイデン前政権が進めていたEV促進策を廃止する大統領令に署名し、EV購入時の補助金などの撤廃を検討している。
同社は米ミシシッピ州キャントン工場で2028年からセダン2車種とSUV2車種の計4車種のEV生産を計画していた。セダンを中止する一方、新たにSUV1車種を加え、計3車種のEVを開発する。
日産の広報は「市場環境の変化に対応し、米国キャントン工場で生産を計画していたEVのプロジェクトを見直す」と説明。「EVセダンの計画を中止するとともに、新しい車の開発プロジェクトの一環として再検討することを決定した」と述べた。