世銀、インド成長率予想を6.3%に下方修正 世界的な不確実性で

4月23日、世界銀行はインドの今年度(4月1日から)経済成長率を6.3%と予想し、昨年10月の前回予想から0.4%ポイント下方修正した。世界経済の不確実性が高まり、大半の南アジア諸国で見通しが後退するという。インドのデリー首都圏にある卸売市場で2023年6月撮影(2025年 ロイター/Anushree Fadnavis)
[ニューデリー 23日 ロイター] - 世界銀行は23日、インドの今年度(4月1日から)経済成長率を6.3%と予想し、昨年10月の前回予想から0.4%ポイント下方修正した。世界経済の不確実性が高まり、大半の南アジア諸国で見通しが後退するという。
南アジアに関する報告で「金融緩和と規制緩和による民間投資への恩恵は、世界経済の低迷と政策の不確実性で相殺されるとみられる」と分析した。
また「世界的な課題に耐える余地が限られている」として、大半の南アジア諸国の成長予想を引き下げた。
国際通貨基金(IMF)も今週、貿易摩擦の激化と世界的な不確実性を理由に、今年度のインド成長率予想を1月の6.5%から6.2%に下方修正した。ともに、インド準備銀行(中央銀行)の予想である6.5%を下回っている。