最新記事
SDGsパートナー

サブスク・レンタルで「捨てるを減らす」...レンティオが推進する「新しい消費体験」とは?

2024年12月11日(水)11時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー
配送箱も独自で制作

サステナブルな流通を目指し、配送箱も独自で制作

<家電のサブスク・レンタルサービスのレンティオは、物を「買う」「買わない」だけではなく、「試す」「必要な時だけ使う」という選択肢を提供することで、過剰生産や大量廃棄からの脱却を目指している。多くのメーカーと消費者を惹きつけ、巻き込んでいる独自の循環型システムとは──>

世界を変えるには、ニュースになるような大規模なプロジェクトや商品だけでは不十分。日本企業のたとえ小さなSDGsであっても、それが広く伝われば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく──。この考えに基づいてニューズウィーク日本版は昨年に「SDGsアワード」を立ち上げ、今年で2年目を迎えました。その一環として、日本企業によるSDGsの取り組みを積極的に情報発信していきます。

◇ ◇ ◇


高級家電など6500種類以上の商品を気軽にお試し

現代の社会と経済は長きにわたって「大量生産・大量消費」モデルに依存してきた。その結果、膨大な廃棄物が生み出され、特に近年は電子ごみの問題が深刻化している。日本国内だけでも年間257万トンの電子ごみが発生しており、これは1人当たり約20キロもの量に相当する。

過剰な生産と廃棄の背景には、「買う」か「買わない」かの単純な購買選択がある。そこで、「新しい消費行動をつくる」ことで問題を解決しようとしているのが、レンティオ株式会社だ。同社は、家電のサブスクリプションおよびレンタルサービスを通じて、「買う前に試す」「必要な時に必要な間だけ使う」という第3の選択肢を提供し、廃棄物削減への道を切り拓いている。

newsweekjp20241209080416-977e95ad91d0d6f9c289b2ba3035bc79e5ad75b9.jpg

新しい消費行動をつくるレンティオ

レンティオのサービスの魅力は、最新家電から定番家電まで、6500種類を超える幅広い商品ラインナップだ。提携するメーカーは225社に上る。話題の高級調理家電や掃除ロボット、高機能な美容機器、キャンプ用のポータブル電源など、消費者は実際に商品を体験し、「本当に自分に必要かどうか」をじっくりと見極めることができる。

利用方法は、月額制プランとワンタイムプランから選択が可能で、レンタル期間も自由に設定できる。購入すると高額な商品も、月額数千円から気軽に試すことができる。

「借りやすく返しやすい」を徹底して追求しており、返却時の自宅集荷サービスも無料だ。環境に配慮しながら、家計にも優しいサービスは多くの支持を集め、利用者は累計124万人を突破している。

徹底したメンテナンスで新品同様に

「捨てるを減らす」を掲げるレンティオは、独自の循環型の仕組みを構築している。ユーザーから返却された製品は、一つ一つ丁寧にメンテナンスが施され、新品に近い状態で次のユーザーへ届けられる。なかには、数十回以上メンテナンスされながら利用され続けている商品もあるという。

この徹底したシステムにより、2024年11月までに136万回以上のメンテナンスを実施し、20万点以上の商品をリユースしてきた。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、米軍制服組トップ解任 指導部の大規模刷

ワールド

アングル:性的少数者がおびえるドイツ議会選、極右台

ワールド

アングル:高評価なのに「仕事できない」と解雇、米D

ビジネス

米国株式市場=3指数大幅下落、さえない経済指標で売
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 3
    メーガン妃が「アイデンティティ危機」に直面...「必死すぎる」「迷走中」
  • 4
    1888年の未解決事件、ついに終焉か? 「切り裂きジャ…
  • 5
    深夜の防犯カメラ写真に「幽霊の姿が!」と話題に...…
  • 6
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 7
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 8
    私に「家」をくれたのは、この茶トラ猫でした
  • 9
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 10
    トランプが「マスクに主役を奪われて怒っている」...…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 4
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 9
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 10
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
  • 10
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中