SL Creations 「4Xミート」が起こす食品革命、業界最高レベルの安全性が食の「未来予想図」を描き出す
畜肉を健康に育てるためにこだわり抜いた飼料や家畜にとってストレスのない飼育環境づくりがおいしさの秘訣だ
<「食の安全性」への消費者意識の高まりに、抗生物質や治療用化学薬品等の4X(4つの不使用)を宣言したこだわりの飼料で応える>
世界を変えるには、ニュースになるような大規模なプロジェクトや製品だけでは不十分。日本企業のたとえ小さなSDGsであっても、それが広く伝われば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく──。この考えのもと、ニューズウィーク日本版はこの春、「SDGsアワード」を立ち上げました。その一環として、日本企業によるSDGsの取り組みを積極的に情報発信していきます。
1970年の創業以来、安全性にこだわった食品の開発・販売を行ってきた株式会社SL Creations。同社が1993年から販売を開始した「4Xミート」は、安全性に配慮して飼育された精肉だ。「受注飼育」の形をとり、加工時も工夫して消費者に直接届けることで、その味も高く評価されている。
安全・安心とおいしさにこだわった「4Xミート」
内閣府 食品安全委員会が令和4年度に行った調査によると、「食品安全」に対して少なからず不安を感じている人は6割以上であることが明らかになった。前年度に比べて7%以上増加していることを鑑みても、食の安全性への意識は高まりつつあると言えるだろう。
こうした中で、「どこよりも安全・安心」そして「どこよりもおいしい」にこだわって食品を開発し、全国の顧客に届けているのが、株式会社SL Creationsだ。
同社が販売している商品の一つに、同社が独自の飼育プログラムで飼育し、商品化した「4Xミート」がある。4Xミートは、牛・豚・鶏の3種類あり、顧客が前年に年間契約した分だけ「受注飼育」される。そして翌年、契約した顧客のもとには、調理しやすくスライスやカットされた精肉が、毎月冷凍で宅配されるというシステムだ。
4Xミートの特徴は、飼育段階で「抗生物質」「治療用化学薬品」「遺伝子組換え不分別飼料*」「ホルモン剤」を使用していないということ。「4Xポーク」であれば、飼料には穀物にヤシの抽出物を混ぜたり、乳酸菌を加えることで、腸内環境を良くするなど、豚の健康維持に努めている。何より重視しているのが、豚がストレスなく育つ環境作りだ。
*遺伝子組換え農産物の混入を防止するため、分別生産流通管理をしていない飼料
「農場では、外部から病原菌を持ち込まないように管理を徹底しています。こうした努力の甲斐あって、4Xミートは生産者が自信をもって『おいしさ』を一番の強みとして誇り、売り出すことができています。4Xポークは、ポークにありがちな嫌なにおいがしないという点も、高い評価を受けています」と、販売企画統括本部 販売企画部 広報室の秋山里実氏は語る。