最新記事
SDGsパートナー

就労が不安定な若い人たちに寄り添い、社会復帰を促すRealizeの取り組みとは

2023年10月27日(金)11時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー
TanyaKim/Shutterstock

TanyaKim/Shutterstock

<不登校などで就労に苦労する若い人たちを積極的に採用して、社会人への第一歩を支援する>

世界を変えるには、ニュースになるような大規模なプロジェクトや製品だけでは不十分。日本企業のたとえ小さなSDGsであっても、それが広く伝われば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく──。この考えのもと、ニューズウィーク日本版はこの春、「SDGsアワード」を立ち上げました。その一環として、日本企業によるSDGsの取り組みを積極的に情報発信していきます。

◇ ◇ ◇



Realize株式会社は、携帯電話関連企業での業務を行うIT人材派遣という事業特性を生かし、社会から孤立した若者の積極採用を行っている。単なる採用活動にとどまらず、社会に関心を持てるような働きかけや、継続して就労できる環境づくりを実施し、社会復帰に繋げる取り組みだ。

社会復帰の第一歩として、「社会で働く大人」に興味をもてるようSNSでアプローチ


不登校やネグレクトなどによって、学校での教育を十分に受けられなかった場合、その後の社会生活で苦労するケースが多い。Realize株式会社は、そうした若者が社会復帰するための採用活動、および採用に向けた就学・就労をサポートしている。

まず、社会的に孤立した若者にアプローチするため行っているのが、「社会で働く大人」に興味や親しみをもてる環境づくりだ。彼らは周囲との関わりを避ける傾向にあるため、コンタクトを取りやすいTikTokなどのSNSを活用し、「社会で働く大人」をアピール。興味をもったらそのまま連絡を取れるシステムや、同じ境遇の仲間が気軽に推薦できるような仕組みをつくり、就労のハードルを下げている。

sub1.jpg

公式TikTok「リライズTV」での社内の様子

就労に繋がった後も、2週間の研修を経て正社員に登用できるよう、採用前後に学びのカリキュラムを用意。さらに、就労が継続できるよう、事務所を彼らの居場所となるよう整備し、問題が起きればすぐに相談・共有できる環境を整えるなど、サポートも徹底している。

代表取締役社長の村田裕信氏は、「弊社はIT人材の派遣企業として、携帯電話関連企業での業務を請け負っていますが、携帯電話は生活のメインツールであるため、機種や使い方、プラン、契約内容といった業務に必要な情報は、社会から孤立した若者にとっても親和性があります。また、未経験人材にも寛容で、ステップアップもしやすい業界であるため、就職支援・職業訓練をスムーズにしやすい環境が整えられると考えています」と話す。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、FDA長官に外科医マカリー氏指名 過剰

ワールド

トランプ氏、安保副補佐官に元北朝鮮担当ウォン氏を起

ワールド

トランプ氏、ウクライナ戦争終結へ特使検討、グレネル

ビジネス

米財務長官にベッセント氏、不透明感払拭で国債回復に
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでいない」の証言...「不都合な真実」見てしまった軍人の運命
  • 4
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 5
    「このまま全員死ぬんだ...」巨大な部品が外されたま…
  • 6
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が…
  • 7
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」…
  • 8
    プーチンはもう2週間行方不明!? クレムリン公式「動…
  • 9
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱…
  • 10
    ウクライナ軍、ロシア領内の兵器庫攻撃に「ATACMSを…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 3
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査を受けたら...衝撃的な結果に「謎が解けた」
  • 4
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 5
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 6
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 7
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 8
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 9
    クルスク州の戦場はロシア兵の「肉挽き機」に...ロシ…
  • 10
    沖縄ではマーガリンを「バター」と呼び、味噌汁はも…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大き…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 7
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 8
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 9
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 10
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中