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妊娠中にチリコンカンを食べると「糖尿病リスク」が減る可能性【最新研究】

Eat Chili During Pregnancy, Say Scientists—Here's Why

2025年4月22日(火)13時15分
ダニエラ・グレイ
チリコンカン

Lesya Dolyuk-shutterstoc-

<豆類の摂取が妊娠糖尿病に与える影響を調べる目的で調査を始めたが、意外な結果に...>

妊娠中にチリコンカンを食べることで、妊娠糖尿病のリスクが低下する可能性がある──そんな研究結果が発表された。

ニューヨーク州立大学バッファロー校(UB)の研究チームによると、月に1回以上チリコンカンを食べた妊婦は、そうでない妊婦と比べて妊娠糖尿病を発症するリスクが有意に低かったという。


 

妊娠糖尿病は妊娠中に発症する糖尿病の一種で、母体と胎児の双方に健康上のリスクをもたらす。治療せずに放置すると出産時の合併症リスクが高まり、2型糖尿病を将来的に発症する可能性もある。

今回の研究結果は、妊娠中の健康リスクの予防において食生活が重要な役割を果たすという、これまでの知見をさらに裏づけるものとなった。

本研究の筆頭執筆者であり、ニューヨーク州立大学バッファロー校の小児科学研究室のシャオジョン・ウェン(Xiaozhong Wen)准教授は本誌の取材に対して次のように述べた。

「この研究はチリコンカン、乾燥豆や豆スープといったさまざまな豆類の摂取が妊娠糖尿病に与える影響を調べる目的で調査を始めました。しかし、興味深いことに、統計的に有意な関連性が見られたのはチリコンカンだけでした」

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