台湾輸出受注、3月予想下回る12.5%増 中国が減少

4月22日、台湾経済部(経済省)が発表した3月の輸出受注は前年比12.5%増の530億4000万ドルだった。写真は半導体チップ。2022年2月撮影(2025年 ロイター/Florence Lo)
[台北 22日 ロイター] - 台湾経済部(経済省)が22日発表した3月の輸出受注は前年比12.5%増の530億4000万ドルだった。中国からの受注が減少したものの人工知能(AI)関連の需要が好調で2カ月連続の増加となった。ただ市場予想(15.25%増)には届かなかった。
品目別では通信製品の受注が11.4%増、電子製品は21.8%増だった。
国・地域別では中国からの受注が5.3%の減少に転じた。2月は28.9%増加だった。
米国からの受注は30.7%増と、2月(32.2%増)からやや鈍化した。
欧州からの受注は8.3%減少、日本からの受注は21.9%増加した。
経済部は、AIなどの需要が輸出受注を支えているとしながらも、「最近の世界的な経済・政治情勢や地政学的リスクに不確実性が高まっている」とし、動向を注視し慎重に対応する必要があると述べた。
4月の輸出受注は前年比6.2─10.4%の増加を予想した。