パニック発作の原因とは何か?...「あなたは病気ではない」
仕事が合わないのかもしれないし、パートナーや友人との関係が良くないのかもしれません。それがわかって自分のいるべき場所に移ったら、再び気分が良くなるでしょう。
パニック発作の原因になったかもしれないものについて、次にまとめておきました。
・ ほとんどのパニック発作は、あまりにも長く心の声を無視したことが原因である。
・ 心の声は頭で考えたことと違って決して理由を言わない。何かを決断するにあたってその理由をあれこれ秤にかけているなら、すでにあなたは意識の中にどっぷりつかっている。その結果、信じられないくらい正確で賢い無意識の決定メカニズムを使っていない。
・ 絶えずネガティブなことを考えたりくよくよしていたりすると、脳のネガティブなネットワークを日々新たに再編成してしまい、ついには不安発作や鬱を発症する。防衛的悲観主義は、いつかはわたしたちを病気にしてしまう。
・ パニック発作は、身体に原因があることもある。けれどもこの場合は、定期的にそして繰り返し起こる発作になることはまずない。そうなるのはほとんどの場合、くよくよすることが原因である。
・ 不安症の肉体的な症状は、神経伝達物質によって引き起こされたものである。あなたは肉体的にも精神的にも病んではいない。ただ、急いで何かを変えなければならないということを無意識があなたに教えようとしているにすぎない。
不安を引き起こす原因には外的なものがたくさんあります。ある種の薬やドラッグ、家族や労働環境の問題、また、世の中や知人たちの変化なども。これらをひとつひとつ丁寧に見ていく必要があります。
というのは、いくつもの要素がお互いに影響し合っていることがよくあるからです。自分に関係があるのはどれであるかがよくわかれば、それだけ不安から解放されやすくなります。
クラウス・ベルンハルト(Klaus Bernhardt)
臨床心理士。科学・医療ジャーナリストとして活躍後、心理学、精神医学を学ぶ。現在、不安症やパニック発作の専門家として、ベルリンでカウンセリングルームを開設。最新の脳科学に基づいた画期的療法はドイツで注目を集めている。脳神経科学教育マネジメント協会(AFNB)会員。
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