バイデン氏、退任後初の演説 「損害と破壊」とトランプ政権非難

バイデン前米大統領は15日、中西部シカゴで退任後初めての演説を行い、トランプ政権が社会保障局の職員などを削減したことについて「大きな損害と破壊をもたらした」と非難した。演説する前大統領(2025年 ロイター/Kamil Krzaczynski)
Tim Reid
[15日 ロイター] - バイデン前米大統領は15日、中西部シカゴで退任後初めての演説を行った。トランプ政権が社会保障局の職員などを削減したことについて「大きな損害と破壊をもたらした」と非難した。
実業家イーロン・マスク氏が率いる「政府効率化省(DOGE)」による職員削減について、政権が社会保障局を「攻撃した」と指摘。「これは国家として交わした神聖な約束だ。私たちは社会保障が人々の生活にとってどれほど重要であるかを知っている」と述べた。
社会保障局は年間1兆4000億ドルの給付金を7300万人の高齢者と障害者に給付している。トランプ大統領は選挙期間中、社会保障給付には手をつけないと繰り返し公約した。
DOGEのメンバーは2月以降、同局の調査を開始。少なくとも7000人の職員を削減し、事務所を閉鎖するとしている。
ホワイトハウスのレビット報道官は「トランプ大統領は、法を守り税金を納める米国民と高齢者のために社会保障給付を守ることに絶対の自信を持っている」と記者団に語っている。