WHO加盟国、パンデミック条約で合意 交渉3年余り

4月16日、世界保健機関(WHO)の加盟国は将来の感染症のパンデミック(世界的大流行)発生に備え各国の協力を強化する国際条約について、3年余りの交渉を経て合意に達したと発表した。写真は1月、スイス・ジュネーブにあるWHO本部で撮影(2025年 ロイター/Denis Balibouse)
[16日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)の加盟国は16日、将来の感染症のパンデミック(世界的大流行)発生に備え各国の協力を強化する国際条約について、3年余りの交渉を経て合意に達したと発表した。
数百万人が死亡した新型コロナウイルス禍を教訓に、新たな病原体に対する世界的な対策強化を目的としており、法的拘束力がある。
WHOは声明で「3年以上にわたる集中的な交渉の結果、加盟国はパンデミックから世界をより安全にするための取り組みで大きな一歩を踏み出した」と述べた。
合意案では、将来のパンデミックを予防する対策のほか、発生時の対応における世界的協力体制が盛り込まれた。
WHOによると、同案は5月のWHO総会で検討される。