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300年の時を超えて伝わる健康法の古典『養生訓』貝原益軒が教える病気の予防と健康長寿への道

2024年3月14日(木)19時17分
貝原 益軒(本草学者、儒学者) 奥田 昌子(内科医) *PRESIDENT Onlineからの転載

【心は静かに、体は動かせ】

心はいつも静かにし、体はいつも動かすのがよい。

一日中座っていると病気になる。

長時間立ったままとか、歩きっぱなしもよくないが、長時間寝ていたり、座っていたりするのは最悪だ。

(巻第五 五官)

【養生は健康な胃腸から始まる】

人は食べたものを胃腸で消化し、栄養を全身に送って命を繋いでいる。

植物が土から養分を吸って成長するようなものだ。

だから養生を志す人は、まず胃腸の調子を整えることが欠かせない。

(巻第三 飲食上)


【食事は諸刃の剣】

食事は生活の中で最も大切なものであり、飲まず食わずでは半日ももたない。

けれども同時に、食への欲求は非常に強い。

気のおもむくままに食べたり飲んだりしたら必ず胃腸を壊し、病気になって命を落とす。

(巻第三 飲食上)

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【脂っこいものを控え、肉は少しだけにせよ】

食事はあっさりした味つけにして、しつこくて脂っこいものは控えることだ。

生ものや冷えたもの、固いものを避け、吸い物は一品、おかずは一、二品にするとよい。

肉は一種類のみの一品とし、吸い物に肉を入れたら、おかずには肉を使わない。

肉は胃にもたれるため、たくさん食べてはならない。

(巻第三 飲食上)

※当記事は「PRESIDENT Online」からの転載記事です。元記事はこちら
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