LINEで句読点を使うと「怒っている」と誤解される...... オトナには想像できない若者世代のLINE常識
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LINEのやりとりでは何に気を付けるべきか。成蹊大学客員教授の高橋暁子さんは「大人世代と若者世代はLINEの流儀が異なる。無理に若者のマネをする必要はないが、感覚の違いを知っておかないと、気づかぬうちに人間関係にヒビが入る可能性がある」――という。
子どもから高齢者まで利用しているLINE
LINEは日本でもっとも普及が進んでいるSNSだ。NTTドコモのモバイル社会研究所の調査によると利用率は83.7%に上り、続くX(旧Twitter)は43.2%、Instagramは39.9%を大きく引き離している。
年代別に見ると、10~30代は90%台、40~60代は80%台、70代でも72.7%。あらゆる世代が使っているだけあって、使い方には違いがあるようだ。
ある大学生は、バイト先の店長からのLINEが苦手だという。
「アルバイト先の店長がいつも怒っているみたいなんだよね。先輩に苦情を言ったら、別に怒ってないらしいけど、やっぱりなんか怖いの」
「黒いLINE」は怒っているみたいで怖い
バイトのシフトの調整のために店長とLINEをするが、いつも怖そうなメッセージを送ってくるというのだ。直接対面しているときはむしろ親切で穏やかだというが、メッセージでは怖い。そのメッセージを見せてもらって、学生が言っていること、なぜそうなってしまったのかが理解できた。
「黒くて怖いですよね」と、学生は眉をひそめて言う。「これ(句読点)もなんか怖いし冷たい感じで、やり取りするのがストレスなんですよね」。
店長のメッセージは丁寧で文章自体におかしいところはないが、文章は長く、画面いっぱいに文字が並んでいた。句読点もつけられていた。代わりに絵文字がなく、画面が黒かったのだ。