台湾はトップ3、東京と香港は最重要、韓国でハイボール流行...ザ・マッカラン戦略担当者に聞く
――昨年には、ロンドンのオークションで「ザ・マッカラン1926」が218万7500ポンド(当時のレートで約4億1000万円)で落札され、大きな話題になりました。数あるウイスキーのなかでもザ・マッカランが価値を高め続けている背景には、どのような理由があるとお考えですか?
ハイメ ザ・マッカランは創造性や革新性、類まれなるクラフツマンシップを体現するブランドであり、200年にわたり素晴らしいウイスキーをつくり続けてきました。その象徴ともいえるものが、スペイサイドで最も小さな蒸留器での蒸留や、比類なき樽へのこだわりをはじめとする「シックスピラーズ(6つの柱)」です。
ザ・マッカランの品質やそうした揺るぎないアイデンティティは多くの方に知られており、だからこそ特別なウイスキーとしての価値を感じていただけるのではないかと思います。
また、ザ・マッカランはアートをはじめとする他分野とのコラボレーションやパートナーシップをとても大切にしてきました。現在では、ウイスキーとアートとのコラボレーションなどは珍しいものではありませんが、その始まりはザ・マッカランでした。過去にはヴァレリオ・アダミやピーター・ブレイクをはじめ、著名なアーティストとの数々のコラボレーションを行ってきました。さらには、世界的なガラスメーカーのラリックや自動車メーカーのベントレー、ラグジュアリーホテルなどとのパートナーシップも、我々にとっては重要です。
ウイスキー自体の品質の向上はもちろん、そうしたパートナーシップによってブランドの価値を高める努力をしてきたことも、現在のザ・マッカランの評価につながっているのではないでしょうか。