冬休みに全部まとめて読みたい、今年アメリカでベストセラーになった16冊
Books for Anyone on Your List
ILLUSTRATION BY MALTE MUELLER/GETTY IMAGES
<積読本をやっと読める正月休み。恋愛小説から調査報道まで、今年話題のフィクションとノンフィクションをご紹介>
プレゼントを贈ることが多いホリデーシーズン、おすすめしたいのは読書の楽しみを誰か親しい人に(自分自身にでもいい)プレゼントすることだ。面白い本にどっぷりつかって現実世界から逃避することは、心の健康を保つ秘訣でもある。
そこで、この1年に出版された恋愛ものから犯罪小説、政治や音楽、調査報道にユーモアまで幅広いジャンルの本から、おすすめを厳選して紹介しよう。
Fiction
『化学の授業』(ダブルデイ刊)
ボニー・ガーマス
時代は1960年代。主人公エリザベスは優秀な化学者で、男社会である研究の世界で成功をつかもうとするが、妊娠して職を失ってしまう。だが彼女は化学者としての才能を生かしつつ、驚きの転身を果たす。
フェミニズムの視点を備えた異色の料理番組『6時の夕ご飯』の司会者になり、人気を博すのだ(番組の終わりの決めゼリフは「子供たち、食器をテーブルに並べて。ママは自分の時間が必要なの」)。当時の世相がきっちり描かれ、登場人物も魅力でいっぱいだ。