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音楽R・ストーンズ「ブラウン・シュガー」はもう歌わない、同様の発表続々
No More “Brown Sugar”
ツアーが再開されたR・ストーンズだが、「あの曲」は聴けない LAWRENCE BRYANTーREUTERS
<ザ・ローリング・ストーンズが、ツアーで往年のヒット曲「ブラウン・シュガー」を披露しないと決めた理由>
歌う人に悪気はなくても、その歌詞が人を傷つけてしまうことはある。だからローリング・ストーンズのメンバーは決めた。この9月に再開した『ノー・フィルター』ツアーでは、もうあのヒット曲は歌わないと。
その曲の名は1971年にリリースした「ブラウン・シュガー」。よく売れたが、その歌詞は何十年も物議を醸してきた。奴隷船や、黒人女性に対するひどい暴力の描写が含まれるからだ。
雑誌ローリング・ストーンによれば、この曲は彼らのライブでは2番目に多く演奏されてきた。しかし、もう終わりだ、とボーカルのミック・ジャガーは言う。
95年のインタビューでも、制作時点では歌詞が問題になるなんて「思いもしなかった」と言いつつ、「今だったらこういう詞は書かない」と答えている。
ただし10月17日からのロサンゼルス公演に先立つ地元紙とのインタビューでは、「取りあえず今回はやらずに様子を見る」と語る一方、将来的な復活には含みを持たせた。
ガガ、エミネム、ケイティ・ペリーも
楽曲の撤回はストーンズだけではない。プロデューサーのファレル・ウィリアムスも作詞に参加したロビン・シックの「ブラード・ラインズ」は、リリース直後に「レイプを助長するような歌詞」として非難を浴びた。
ウィリアムスは米誌GQに「最初は批判される理由が分からなかった。女性を誘惑するとき男性が使いがちなフレーズが含まれることには、後になって気付いた」と弁明している。
レディー・ガガは2019年1月にドキュメンタリー番組『サバイビング・R・ケリー』が放送された後、性的虐待疑惑のあるR・ケリーと13年にコラボ曲をリリースしたのは間違いだったとSNS上で謝罪し、被害者たちを全面的に支持すると述べた。
エミネムやケイティ・ペリーらも、人を傷つける詞を歌った過去を謝罪し、もう歌わないと約束している。たとえ歌の中でも、差別的なメッセージは許されないのだ。