「短歌は好きのレベルを超えている」韓国人の歌人カン・ハンナは言った
〈韓国と日本どっちが好きですか聞きくるあなたが好きだと答える〉
歌集に収められたこの歌の「あなた」が誰なのかを、ハンナはあえて限定していない。日本人かもしれないし、韓国人かもしれない。もちろんそれ以外の国の人ということもあり得る。
「日本語が母語ではないからこそ、短歌を通して日本語の魅力や日本人の心を伝えることができるかもしれない」と希望を口にする彼女は、「●●人ではない、たった1人のあなた」に向けて、今日も31文字を編み続けている。
さらさらと決して流れを止めない川が、いつしか大海に注ぐように。彼女の歌もきっと日本と韓国という枠を超えて、果てしなく広がっていくことだろう。
※この記事は「私たちが日本の●●を好きな理由【韓国人編】」特集掲載の記事「自らを31字で表現する 短歌は好きを超えている」の拡大版です。詳しくは本誌をご覧ください。
「私たちが日本の●●を好きな理由【韓国人編】」より
●「韓国人」とひとくくりにする人たちへ──日本との縁を育んできた韓国人たちの物語
●ソウルで日本人客をおもてなし 「小川剛(長渕剛+小川英二)」の語った原点
●ナイトテンポ、「昭和歌謡」で世界をグルーヴする韓国人DJの軌跡
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【参考記事】「中国人」とひとくくりにする人たちへ──日本との縁を育んできた中国人たちの物語
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