米関税、インドGDPを最大0.5%押し下げる可能性=財務次官

4月23日、インド財務省のアジェイ・セトゥ次官(写真)はトランプ米政権がインドに課した関税の直接的な打撃により、国内総生産(GDP)が0.2─0.5%押し下げられる可能性があると述べた。2023年2月撮影(2025年 ロイター/Samuel Rajkumar)
[ワシントン 23日 ロイター] - インド財務省のアジェイ・セトゥ次官は23日、トランプ米政権がインドに課した関税の直接的な打撃により、国内総生産(GDP)が0.2─0.5%押し下げられる可能性があると述べた。
セトゥ氏は、ワシントンで開かれた国際通貨基金(IMF)・世界銀行春季会合に合わせてシンクタンクのハドソン研究所が主催したイベントで「今年度は約6.5%の成長が見込まれている」と述べた。
また、貿易摩擦が世界経済成長の足を引っ張る懸念に触れ、「二次的な影響が重要になる」と述べた。
さらに、今後10年間は約7%の潜在成長率を達成できると予想しているものの、インドが野心的な長期目標を実現するにはこれを上回るペースの景気拡大が必要と指摘した。
このほか、米政府との貿易交渉のためインド代表団がワシントンを訪れていると述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。