キヤノン、25年12月期業績予想引き下げ 為替や米追加関税が下押し

4月24日、キヤノンは2025年12月期の連結業績見通し(米国会計基準)を下方修正し、従来予想の5190億円からから4660億円(前年比66.6%増)へ引き下げた。写真はキヤノンのロゴで、2012年6月に都内で撮影(2025年 ロイター/Yuriko Nakao )
[東京 24日 ロイター] - キヤノンは24日、2025年12月期の連結業績見通し(米国会計基準)を下方修正し、営業利益見通しを従来予想の5190億円からから4660億円(前年比66.6%増)へ引き下げた。IBESがまとめたアナリスト12人の予想平均値5029億円を下回った。
為替レートや米関税政策の影響などを踏まえた。
田中稔三最高財務責任者(CFO)は会見で、「追加関税による下振れ懸念がある中でも強いモメンタムを維持し、年間ベースで増収増益を目指していきたい」と語った。
関税による大きな影響は初めてだが、これまでにもさまざまな難題を乗り越えてきた実績があると述べた。
浅田稔経理本部長は、関税への対応として、米国にある工場での生産拡大が可能かどうかについて検討していると明らかにした。
関税に相当する額の値上げも計画しているとした。
連結純利益見通しは3640億円から3330億円へ下方修正した。
併せて発表した1─3月期の営業利益は前年同期比20.5%増の965億円だった。