「仕事相手に興味を持てない...」疲れる会話からの脱出法は「パンダじゃなくて笹に注目」
相手に興味を持てないときは、無理して関心のあるフリをしなくてもいいのです。そのかわりに、相手そのものではなく、相手が話す世界観、相手の興味関心に意識を向けてみましょう。
先ほどの動物園のパンダであれば、パンダ自体をじーっと観察するのではなく、パンダが食べている笹や遊んでいるおもちゃに注目すればいいのです。
そして、相手の興味や関心があることを見つけたら、その話を徹底的に聞くことです。すると、相手は「受け入れてもらえた」と感じ、安心して心を開き、話を聞いてくれた人を信頼し始めるのです。
仕事の話に戻りますが、部下の興味関心があること、たとえば趣味など熱心に打ち込んでいることに対して関心を持つようにすれば、自然と雑談が弾み、業務以外のつながりをつくるきっかけになります。
以前実施した研修で、この「意識の向けどころ」についてお伝えしたところ、さっそく仕事の現場で実践された方から、次のような感想をいただいたことがあります。
「相手を凝視するのではなく、相手の世界観・興味関心に関心を持つことの大切さを知り、実践したところ、苦手だと思っていた部下に対しても、普通に対応できるようになりました。」
「相手の興味関心」に関心を持つことは、とくに「苦手だな」と感じている人とのコミュニケーションで威力を発揮します。
苦手なAさんそのものではなく、「〇〇に興味があるAさん」として接すれば、相手を受け入れやすくなり、ストレスも緩和されるのです。