最新記事
仕事・子育て

「仕事相手に興味を持てない...」疲れる会話からの脱出法は「パンダじゃなくて笹に注目」

2025年3月3日(月)18時29分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
同僚に見つめられる女性

PeopleImages.com - Yuri A-shutterstock

<無理やりコミュニケーションを取ろうとしても、相手といい関係は築けない。上手に距離を詰めるにはどうすればいいのか>

仕事関係など、あまり興味の持てない相手と円滑なコミュニケーションを行うのは難しい。強引に相手と距離を縮めようとして、警戒されたり、自分が疲れてしまったという人もいるかもしれない。

メンタルコーチの大平信孝氏は「無理に関心を持たなくてもいい。意識の向けどころを変えて、相手を「承認」してゆけば、信頼関係は築かれていく」と言う。

本記事では、興味のない相手とのコミュニケーションのコツを、大平氏の著書『感情的にならず相手を「すぐやる人」にする34のコツ』(かんき出版)から一部再編集して紹介する(本記事は第2回)。

※第1回はこちら:2つのシンプルな行動で「指示通りに動く部下」が育つ!...1つ目は「名前呼び」、もう1つは?

◇ ◇ ◇

無理に距離を詰めるのは逆効果

コミュニケーションの基本は、話すことよりも、「いかにして聞くか」にあります。そのとき、意識の向けどころが重要になります。

よく「相手の目を見て話しましょう・聞きましょう」などと言われます。しかし、相手に関心を持とうとして、相手の顔を覗き込むようにして聞くと、相手はどう感じるでしょうか。相手としては、とても話しにくい状況が生まれます。

また、相手そのものに関心を持とうとしても、なかなか難しいこともあります。

とくに仕事の場面ではそうですが、たとえば、個人的に気が合わない部下に興味を持とうと思っても、気持ちが動かないことのほうが多いでしょう。部下からしてみても、無理やり自分に興味を持とうとする上司に対して好感を抱くことはほぼありません。むしろ、怪しまれたり、煙たがられたりするはずです。

誰だって、科学の実験対象や動物園のパンダを見るように観察されたらいい気はしません。さらに、コミュニケーション自体が、上司が部下を意のままに使い倒すための手段・戦術だとしたら、信頼関係は深まるどころか、崩壊してしまいます。

では、どうすればいいのでしょうか。

試写会
『クィア/Queer』 ニューズウィーク日本版独占試写会 45名様ご招待
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ロシアは攻撃中止を、ゼレンスキー氏はクリミア手放す

ビジネス

韓国高官、大統領選前の米との関税交渉決着「理論的に

ビジネス

日産自の業績に下方圧力、米関税が収益性押し下げ=S

ビジネス

NEC、今期の減収増益予想 米関税の動向次第で上振
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 5
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 6
    体を治癒させる「カーニボア(肉食)ダイエット」と…
  • 7
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 8
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 9
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 10
    ロシア武器庫が爆発、巨大な火の玉が吹き上がる...ロ…
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 5
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初…
  • 6
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 7
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 8
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負…
  • 9
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 10
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 4
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 7
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 8
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 9
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 10
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中