分量も分からないレシピ本なのに大好評! 滝沢カレン『カレンの台所』の魅力
著者さんはその道のプロフェッショナル。そんな方を独り占めできて、「もっとわかりやすく教えてください!」なんてわがままにも応えてもらえる。「どうしたらもっとわかりやすくなる?」「ここがわかったら絶対楽しいはず!」と考えながら二人三脚でいい本をつくっていく過程が、とても楽しいですね。
── 大川さんのご担当作品のなかでも、『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』がとにかく大好きなんです! 「メンタル本大賞2021」を受賞したこちらのご本も、きっと大川さんの想いがたくさん詰まっているのだろうと想像しています。
うれしいです。この本を企画するとき、友人が会社を辞めたいと悩んでいて。普段あまり本を読まないその友人も手に取りたくなるような、ちょっとライトな一冊をつくりたいと思っていたんです。
タイトルにもなっている「多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。」という言葉は、誰かの発言にモヤモヤしたとき、自分の中でそのことをぐるぐる考えつづけるのはやめて「多分そいつ、今ごろパフェとか食ってる」と思えば気持ちが楽になるかも、ということです。
相手を変えることはできないけど、自分の考え方を変えれば、同じ現象でも違ったふうにとらえられたり、心を守れたりします。つらいことがあったら、気持ちを切り替えて少しでも楽になってほしい――そんな気持ちで編集しました。
── そんな想いが詰まった一冊だからこそ、多くの読者に届いたのでしょうね。最後に、大川さんの編集者としての夢やこれから挑戦したいことを教えてください。
この仕事をしていて一番楽しいのは、ちょっとクレイジーだったり、熱いパッションをもっていたりと、素敵な世界を教えてくれる著者さんとご一緒できることです。そういう方たちと一緒に、爪痕を残せるような、おもしろい本をつくりつづけたいです。何においても「つづけること」が一番難しいので、継続をめざしたいですね。
それと、類書のない本をつくること。まだこの世にない、でも「私はこういうことが知りたかったんだ!」と思ってもらえるような本をつくれたら楽しいだろうなと思います。
── 次のご担当作品が待ちきれないです!貴重なお話をありがとうございました。
『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』
著者:Jam、名越康文(監修)
出版社:サンクチュアリ出版
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大川美帆(おおかわ みほ)
編集者。1991年生まれ。北海道出身。早稲田大学政治経済学部卒業。2014年サンクチュアリ出版入社。
主な編集担当に『カメラはじめます!』(25万部)、『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』(シリーズ累計30万部)、『お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えて下さい!』(20万部)。『カレンの台所』(20万部)など。
flier編集部
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