「時間がない!」を解消する「自分アポ」の技術
自分のスケジュール帳やスケジューラソフトを見てください。そこに記載されているのは、どんな仕事ですか?
きっと、会議や打ち合わせ、商談などの「他人と共同でやる仕事」ばかりでしょう。「自分ひとりでやる仕事」は、すっぽり抜け落ちていると思います。
[ノウハウ] いちばん大切な仕事を4週間先まで
時間をつくりたければ、「自分ひとりでやる仕事」の時間を手帳やスケジューラに記入することです。つまり、他人とのアポイントを記入すると同様に、「自分へのアポイント」をとるのです。時間を創出するには、やりたいと思っている「自分ひとりでやる仕事」をスケジュールにしっかり組み込むこと以外に方法はありません。
ただし、注意してほしいことがあります。
それは、「自分ひとりでやる仕事」をすべて記入すると、逆に「仕事」が見えなくなるということです。仮に、すべての仕事をもれなくリストアップしようとすると、どうなるでしょう?
「報告書と見積書の作成、経費の精算、資料整理、それに......」などと、収拾がつかなくなりませんか?
そこで、1日のうちでいちばん大事な仕事を1つだけ記入します。これは、1日のプランニングで述べた理屈と同じです。
たとえば、「企画書作成・×月×日15〜17時」というように、仕事の内容と実施する時間をはっきりさせればいいのです。
目標としては、4週間先まで「自分ひとりでやる仕事」を手帳やスケジューラに記入するようにしてください。そうすれば、いまより上手に時間を管理し、仕事を処理することができるようになります。
たとえば、面談の申し入れがあった場合、これまでは深く考えることもなく、手帳やスケジューラソフトの「空欄」にポンポン予定を入れていたと思います。
しかし、「自分ひとりでやる仕事」があらかじめブッキングされていれば、より効率的に仕事をするために、スケジュール調整を行うようになるはずです。この習慣は、仕事のスキルを確実に向上させます。
[ツール] 時間軸が入った手帳・スケジューラソフト
この技術をサポートするには、時間軸が明確な手帳やスケジューラソフトが必要不可欠です。また、1日単位だけでなく、1カ月(4週間)単位のスケジュールを把握できるものが望ましいでしょう。当協会では、「マンスリープランニングシート」を提供しています。
ノウハウとして紹介したように、「1日のうちでいちばん大事な」「自分ひとりでやる仕事」を4週間先まで見通すことができれば、仕事の先見性が確実に向上します。