コラム

「パレスチナ問題」は、再び忘れ去られてしまうのか?... 2025年は中東和平の分水嶺になる

2024年12月23日(月)17時50分

ただし、イスラエルのオルメルト元首相と、アラファト元議長の甥でパレスチナ自治政府のキドワ元外相が共同で独自の2国家解決案を発表し、元高官による新たな草の根の動きも見られる。

また、両親をハマスに殺害されたイスラエル人男性がパレスチナ人の仲間と開催した和平サミットに数千人が集まり、入り口には行列ができるなど、市民の間にはわずかな希望もまだ残されている。

イスラエルとパレスチナの間で永遠に争いが繰り返されるのか、それとも終止符に向けて歩みを進めるのか。パレスチナ問題の進展はまさに分水嶺にある。

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プロフィール

曽我太一

ジャーナリスト。東京外国語大学大学院修了後、NHK入局。札幌放送局などを経て、報道局国際部で移民・難民政策、欧州情勢などを担当し、2020年からエルサレム支局長として和平問題やテック業界を取材。ロシア・ウクライナ戦争では現地入りした。2023年末よりフリーランスに。エルサレム在住。

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