日本のインフレ率は2%で持続へ、成長リスクは下方に=IMF

国際通貨基金(IMF)は2日、2025年の日本経済に関する審査(対日4条協議)の終了にあたって声明を公表し、堅調な消費と設備投資が経済を下支えする可能性が高い中、日銀が掲げる2%のインフレ目標は持続的に達成される兆しが見られるとした。写真は都内で2023年3月撮影(2025年 ロイター/Androniki Christodoulou)
Leika Kihara
[東京 3日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は2日、2025年の日本経済に関する審査(対日4条協議)の終了にあたって声明を公表し、堅調な消費と設備投資が経済を下支えする可能性が高い中、日銀が掲げる2%のインフレ目標は持続的に達成される兆しが見られるとした。
IMFは「インフレ率がゼロに近い状況が30年間続いた後、日本経済はインフレ率が日銀目標の2%で持続し、潜在成長率が0.5%という新たな均衡に到達できる兆しが強まっている」と指摘。「成長に対するリスクは下方に傾いているが、インフレに対するリスクはほぼ均衡している」とした。世界経済の減速の可能性と国内消費の低迷が経済成長に対する下振れリスクだと説明した。
IMFの声明は、トランプ米大統領が相互関税を発表する前にワシントンで発表された。トランプ氏が2日発表した対日追加関税の潜在的な影響については触れていない。
日本の2月の総合インフレ率は3.7%。インフレ率は3年近く日銀目標の2%を上回っている。
IMFは、食料品価格とエネルギーコストの上昇はインフレの上振れリスクとなるものの、今後は緩やかになり、日本のインフレ率が日銀の目標水準に収束する助けになるとの見方を示した。
声明によると、日本との協議を締めくくるにあたり、IMF理事らは日銀に対し、日本経済がIMFの予測通りに推移する場合には、金融支援を徐々に縮小するよう促した。
また、日本の「中立」金利の水準が不透明であることから、日銀に対し、利上げにあたってはデータに依存した柔軟かつ明確なコミュニケーションを続けるよう求めた。
IMFは、堅調な企業収益と賃上げ見通しが個人消費を下支えするため、日本経済は24年の0.1%成長に続き、25年は1.2%成長すると予想。25年の総合インフレ率は24年の2.7%から2.4%に鈍化すると見込んでいる。