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アメリカから言論の自由が消える...トランプ「思想狩り」の最中に米名門大教授3人が国外に移籍
世界屈指の大富豪たちが続々となびくのを見れば、今のトランプの強さがよく分かる。ワシントン・ポスト紙のオーナーであるジェフ・ベゾスが紙面を完全に刷新し、マーク・ザッカーバーグはメタの運営方針を転換させた。そしてイーロン・マスクは政治的立場を180度変えた。
アメリカ最大規模の法律事務所スキャデン・アープスは、トランプにとって重要と思われる問題について1億ドルの無料法律サービスを提供することで合意した。別の大手法律事務所も4000万ドルの無料法律サービスの提供で合意したばかり。議論好きでけんか早い法律のプロたちもトランプの攻撃に屈したというわけだ。
差し迫った思想狩りの可能性に怯える学術界は先日、さらなる大打撃を受けた。エール大学のトップクラスの学者3人がカナダのトロント大学に移籍したのだ。アイビーリーグの超一流教授3人が「格下」の大学に移れば当然、同業者間で大きな話題になる。移籍したのが独裁政治の専門家となれば、なおさらだ。
そのうちの1人ティモシー・スナイダーは、専制政治とそれに抵抗する方法について一連の本を書いている。その中で最も強調されている主張の1つは、決して「先読みして動くな」というものだ。
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