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なぜこれほど詩的なのか イランの地方都市の写真が輝きを放つ
1つは、ポストプロダクションの編集能力だ。もちろん、目の前にある魅力的な瞬間瞬間を見極める眼が備わっているためではあるが、瞬間を切り取った後、誇張しすぎると逆効果になる一歩手前のところまで微妙な編集を行っている。
撮影は全てiPhoneによるが、撮影後にSnapseedというiPhoneのアプリを使って、コントラスト、明るさ、色合いの調整を、時にはスクラッチしたレイアーなどの加工的テクニックも巧みに取り入れながら行っているという。
もう1つは、テクニックとは対極にあるものだ。彼自身と被写体との関係である。ハミディの被写体には、大きく分けて2つのタイプがある。初老の男たちと、羊や馬などの動物だ。それらはハミディが子供の頃、祖父と遊んでいたときの原風景の象徴なのである。
残念ながら、その祖父は既に亡くなってしまったという。だがそれゆえか、作品からは親近感が非常に――それも自然に――伝わってくる。
ちなみに、彼はアメリカに憧れ、バスケットボールを愛し、NBA(全米プロバスケットボール協会)でプレーすることが夢だった。今でも夢見ていると語る。本職は消防士。鶏や鳥と一緒に暮らしている。
今回ご紹介したInstagramフォトグラファー:
Hojjat Hamidi @hojjathamidi
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