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娘を撮り続ける「ファミリーフォトジャーナリズム」とは何か
From Gwen Coyne @gwencoyne
自分の子供をドキュメンタリーとして本格的に写真に収めることは、ポピュラーとはいかないまでも、フォトドキュメンタリーの世界では時々行われる。優れた作品になることもある。今回紹介するカリフォルニア在住のInstgramフォトグラファー、グエン・コインもその一人だ。彼女はグラフィック・デザイナーでもある。
数年前から娘グレッタの幼少時代、その成長過程を撮り続けている。舞台はカリフォルニアだ。コイン自身、#familyphotojournalismとハッシュタグをインスタグラムに付けてそのプロジェクトを位置づけているように、ビーチやプレイグラウンド、あるいは家でくつろぐ娘の姿を、客観的に捉えている。カリフォルニアの眩しい陽光とハイコントラストが生み出す影と光の爆発、あるいは逆に柔らかい光を巧みに取り入れて、幼少時代の子供が持つ純粋さや無邪気さを表しているのだ。
同時にどこかダークな神秘性も漂っている。作品に強烈な光が多用されているにも関わらず、またグレッタのあどけなさにも関わらず、大人がつい見逃しがちな、子供たちの不安さ、危うさが見え隠れするのである。実のところ、この二律背反性がコインの作品の最大の魅力だ。それがなければ、単なる親バカ的な、可愛さだけを捉える写真で終わってしまうだろう。
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