- HOME
- コラム
- プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
- 現実味を帯びてきた、大統領選「ヒラリー対トランプ」…
現実味を帯びてきた、大統領選「ヒラリー対トランプ」の最悪シナリオ
私は「統治能力」としてヒラリーとそのブレーンに関しては一定の評価はしていますが、仮にこのような「楽勝シナリオ」で大統領になるようなことがあれば、それは決して良いことではないように思います。大統領選というのは、「実現可能な幅の中での真剣な政策論争」によって次期大統領を鍛える、そして世論には新政権による変革への期待と準備をさせるという機能があるはずだからです。
ヒラリー対トランプというような「内容のない」選挙戦が現実のものとなり、まともな政策論争が成立しないようですと、アメリカ政治の活力自体が弱まる、そんな可能性もあるように思います。
そう考えると、「ヒラリーがスキャンダルに沈んだ時の代替本格候補」ではなく、「ヒラリーとの真剣な政策論争の相手」としてバイデン副大統領の参戦が民主党には必要だろうし、共和党においてはあらためてブッシュ、ルビオの2人の猛然とした奮起を期待したい、そう思うのです。
環境活動家のロバート・ケネディJr.は本当にマックを食べたのか? 2024.11.20
アメリカのZ世代はなぜトランプ支持に流れたのか 2024.11.13
第二次トランプ政権はどこへ向かうのか? 2024.11.07
日本の安倍政権と同様に、トランプを支えるのは生活に余裕がある「保守浮動票」 2024.10.30
米大統領選、最終盤に揺れ動く有権者の心理の行方は? 2024.10.23
大谷翔平効果か......ワールドシリーズのチケットが異常高騰 2024.10.16
米社会の移民「ペット食い」デマ拡散と、分断のメカニズム 2024.10.09