「予測不能」なトランプの行動を予測する──今こそ、日本でも夜明けを迎える「未来学」
現代のユートピアとディストピアの考え方まで話を進めると、未来、時間、場所についてはどのように語られているだろうか。今日のSF映画のいくつかは、「同じ場所、異なる時間」というベルの18世紀以降のタイプに分類されるだろう。例えば、『マッドマックス』(Mad Max)シリーズの舞台は地球だが、それは荒廃した未来の地球である。一方、現代の近未来映画の多くは、宇宙空間のコロニーを舞台にしている。例えば、『スタートレック』シリーズや『スター・ウォーズ』シリーズ、『エイリアン』シリーズ、『ターミネーター』シリーズなどである。これによって、ベルの他の2つのタイプとは異なる第3のタイプが生まれる。この第3のタイプは、今日では非常に一般的なもので、異なる時代(未来)と異なる場所(宇宙)が舞台となっている。
また、今日の大衆的なマスメディアには、ユートピアよりもディストピア的、さらには黙示録的なナラティブがかなり集中している。
「予測不能」なトランプの行動を予測する──今こそ、日本でも夜明けを迎える「未来学」 2025.01.22
自分がどうしたいか、「決め方」を知らない子供たち...未来の可能性を広げる取り組み始まる 2022.08.03
ソ連の行く末を言い当てた「未来学」...今こそ知るべき4人の権威が見通していたこと 2022.07.14
「45歳定年」は130年前のアイデア? 進歩的過ぎるSF作家たちの未来予想図 2021.09.21
実は日本との縁が深い学問「未来学」、いま盛り上がっている理由とその歴史 2021.07.08