ニュース速報
ビジネス

NY外為市場=ドル対円・ユーロで6カ月ぶり安値、トランプ関税の影響見極め

2025年04月04日(金)05時46分

ニューヨーク外為市場では、トランプ米大統領が発表した広範な関税措置の影響を見極める動きが続く中、ドルが主要通貨に対して下落し、ユーロのほか、安全資産と見なされる円とスイスフランに対し6カ月ぶりの安値を更新した。(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

[ニューヨーク 3日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、トランプ米大統領が発表した広範な関税措置の影響を見極める動きが続く中、ドルが主要通貨に対して下落し、ユーロのほか、安全資産と見なされる円とスイスフランに対し6カ月ぶりの安値を更新した。

終盤の取引で円は対ドルで1.95%高の146.445円。6カ月ぶりの円高・ドル安水準となった。

トランプ大統領は2日、貿易相手国に対し相互関税を課すと発表。全ての輸入品に一律10%の基本関税を課した上で、各国の関税や非関税障壁を考慮し、国・地域別に税率を上乗せする。

フォレックスライブのチーフ外為アナリスト、アダム・バトン氏は「外為相場の動きで、米経済成長が打撃を受けるということ、さらに、米国主導の世界貿易システムが崩壊しつつあるということが示されている」と指摘。「ドルを巡る取引は年初は最も活況を呈していたが、(トランプ氏が発表した)関税措置に対し、全てを売却するという反応が直ちに出ている」と述べた。

この日発表の米経済指標では、米供給管理協会(ISM)の3月の非製造業総合指数が50.8と前月の53.5から低下し、2024年6月以来、9カ月ぶりの低水準となった。ただ、ドル相場はほとんど反応しなかった。

労働省発表の3月29日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比6000件減の21万9000件。

トランプ氏が発表した関税措置が消化される中、連邦準備理事会(FRB)の金融政策の行方を見極めようと、市場は労働省が4日に発表する3月の雇用統計に注目。パウエルFRB議長が4日に行う講演も注目されている。

終盤の取引でユーロ/ドルは1.74%高の1.1037ドル。6カ月ぶり高値を付けたほか、1日の上昇率としては2022年11月以来の大きさとなった。

英ポンド/ドルは0.66%高の1.3093ドル。

ドル/円 NY午後4時 146.25/146.26

始値 146.70

高値 146.77

安値 145.20

ユーロ/ドル NY午後4時 1.1027/1.1028

始値 1.1052

高値 1.1134

安値 1.1017

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

訂正-台湾、米関税対応で27億米ドルの支援策 貿易

ビジネス

米雇用統計、3月雇用者数22.8万人増で予想大幅に

ビジネス

中国が報復措置、全ての米国製品に34%の追加関税 

ビジネス

世界食料価格、3月前年比+6.9% 植物油が大幅上
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世界が感動
  • 2
    5万年以上も前の人類最古の「物語の絵」...何が描かれていた?
  • 3
    「最後の1杯」は何時までならOKか?...コーヒーと睡眠の「正しい関係」【最新研究】
  • 4
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 5
    【クイズ】日本の輸出品で2番目に多いものは何?
  • 6
    アメリカで「最古の銃」発見...いったい誰が何のため…
  • 7
    得意げに発表した相互関税はトランプのオウンゴール…
  • 8
    テスラが陥った深刻な販売不振...積極プロモも空振り…
  • 9
    大使館にも門前払いされ、一時は物乞いに...ロシア軍…
  • 10
    「ネイティブ並み」は目指す必要なし? グローバル…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 5
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 6
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 7
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 8
    あまりにも似てる...『インディ・ジョーンズ』の舞台…
  • 9
    突然の痛風、原因は「贅沢」とは無縁の生活だった...…
  • 10
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 4
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 5
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 6
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 7
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 8
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアで…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中