NY外為市場=ドル対円・ユーロで6カ月ぶり安値、トランプ関税の影響見極め

ニューヨーク外為市場では、トランプ米大統領が発表した広範な関税措置の影響を見極める動きが続く中、ドルが主要通貨に対して下落し、ユーロのほか、安全資産と見なされる円とスイスフランに対し6カ月ぶりの安値を更新した。(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
[ニューヨーク 3日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、トランプ米大統領が発表した広範な関税措置の影響を見極める動きが続く中、ドルが主要通貨に対して下落し、ユーロのほか、安全資産と見なされる円とスイスフランに対し6カ月ぶりの安値を更新した。
終盤の取引で円は対ドルで1.95%高の146.445円。6カ月ぶりの円高・ドル安水準となった。
トランプ大統領は2日、貿易相手国に対し相互関税を課すと発表。全ての輸入品に一律10%の基本関税を課した上で、各国の関税や非関税障壁を考慮し、国・地域別に税率を上乗せする。
フォレックスライブのチーフ外為アナリスト、アダム・バトン氏は「外為相場の動きで、米経済成長が打撃を受けるということ、さらに、米国主導の世界貿易システムが崩壊しつつあるということが示されている」と指摘。「ドルを巡る取引は年初は最も活況を呈していたが、(トランプ氏が発表した)関税措置に対し、全てを売却するという反応が直ちに出ている」と述べた。
この日発表の米経済指標では、米供給管理協会(ISM)の3月の非製造業総合指数が50.8と前月の53.5から低下し、2024年6月以来、9カ月ぶりの低水準となった。ただ、ドル相場はほとんど反応しなかった。
労働省発表の3月29日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比6000件減の21万9000件。
トランプ氏が発表した関税措置が消化される中、連邦準備理事会(FRB)の金融政策の行方を見極めようと、市場は労働省が4日に発表する3月の雇用統計に注目。パウエルFRB議長が4日に行う講演も注目されている。
終盤の取引でユーロ/ドルは1.74%高の1.1037ドル。6カ月ぶり高値を付けたほか、1日の上昇率としては2022年11月以来の大きさとなった。
英ポンド/ドルは0.66%高の1.3093ドル。
ドル/円 NY午後4時 146.25/146.26
始値 146.70
高値 146.77
安値 145.20
ユーロ/ドル NY午後4時 1.1027/1.1028
始値 1.1052
高値 1.1134
安値 1.1017