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就活生と企業の「ズレ」を解消する、面接の3つのポイント
人は、まだ見たことも体験したこともないものを欲することができないように、自分の価値観や特徴を知るためには、今まで知らなかった世界を覗き、多様な価値観に触れることが必要だ。
社会という鏡を見ることで、仕事に必要な能力の指標や価値観が分かり、自己を分析する視点が増える。自分が妙に魅かれたり、絶対に嫌だと思えたりする、その共通項を探すことで自分を知ることができる。
診断サーベイを使って自己分析するのも悪くはない。しかし、それがどんな仕事なら活きるのか、どのような社風でなら活きるのか、そこと結びつかなければ自己分析は完結しない。社会を知れば知るほど、自己分析は相乗的に深まってゆく。
これは企業側への注文だが、人事担当者も、面接でまだ上辺だけの自己分析しかできておらず、客観的な評価と違うことを話す学生がいたら、ぜひ人生の先輩として指摘してあげてほしい。自分で自分を知ることは難しいことだから支援してあげてほしいのだ。
弱みを聞いたら、強みの裏返しを答えられてガックリ
最後にひとつ、これは学生へのアドバイスだが、人事担当者で共感する人も多いだろう。
面接で弱みを聞かれたら、強みを裏返して答えなさいとアドバイスしている人がいると聞く。例えば、強みは「早く行動に移せること」と語った学生に、弱みを尋ねると、「まずは行動だと思っていますので、すぐに動いてしまうことです」と答える。この手の回答への人事の嘆きも多く耳にする。筆者も面接をしていて気持ちがガックリと折れる瞬間だ。
面接で、表層的な言葉だけ返しても意味はない。本当に知りたいのは、弱みをきちんと認識していて、仕事にマイナスの影響が出ないように、自分でどのようにコントロールしているのかだ。弱みのない人などいない。その弱みとどう向き合っているのか、そこが大事なのだ。
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