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NewJeans、ILLIT、LE SSERAFIM...... K-POPガールズグループを中心に急増する「時短サウンド」、その理由とは?
世界の音楽トレンドに影響を与えたNewJeansは2024ビルボードWIMアワードでグループ・オブ・ザ・イヤー賞を受賞した。 NurPhoto Pictures via REUTERS
<タイパ重視の現代、トレンドに敏感なK-POPにも変化が──>
韓国の音楽シーンを追い続けていると、サウンドのちょっとした変化に気づき、その背景や経緯を調べる場合が少なくない。最近であれば、メロディラインを際立たせるためにバックの音数をできるだけ減らす傾向が強くなってきている点だ。これはおそらくYouTubeやTikTokなどの動画投稿サイトで注目を集めるための工夫なのだろうと推測した。そしてここ数か月の話だが、今度はK-POPガールズグループの新曲で2分前後のものが目立ってきているのが気になっている。
それなりに盛り上がる展開があり、時にはブリッジ(ベーシックな展開とは違う流れ)が挿入されることもあるのにトータルで2分程度──。話題の大型新人・ILLIT(アイリット)が3月下旬にリリースしたデビューミニアルバム『SUPER REAL ME』はそのような"時短サウンド"の典型的な例だろう。大ヒット中のリードトラック「Magnetic」を筆頭に、「Midnight Fiction」や「Lucky Girl Syndrome」といった爽やかなダンスポップの数々は、短い時間の中に様々な要素を無駄なく敷き詰めた仕上がりで、いずれも完成度は高い。さらに4月には同作の曲を縮めたスピードアップバージョンを発表しており、制作サイドは「サウンドのクオリティと収録時間は関係ない」と主張しているようだ。
2024年に出たK-POPガールズグループの新譜の中では、(G)I-DLEのフルアルバム『2』とLE SSERAFIMのミニアルバム『EASY』も2分ほどの曲がずらりと並ぶ。こちらのほうはアグレッシブなものが多く、前者ではラップとも語りとも断言できないようなクセのある歌唱を披露する「Wife」、後者ではハードロック調のサウンドとともにメンバーそれぞれが本音を吐露する「Good Bones」が耳を引く。
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