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「歌舞伎町のイエス・キリスト」が本当にクリスチャンになった日
Photo:満小于
<欲望と闘いが渦巻く街、新宿・歌舞伎町で30年間生き抜いてきた男が「人生で一番清らかな日」を迎えた。「信教の自由」についに足を踏み入れる瞬間がやって来たのだ>
こんにちは、新宿案内人の李小牧です。
私はいま、58年の人生で一番清らかな気持ちだ。歌舞伎町で30年間も生きてきた男が何を言うのか、と思うかもしれないが、ぜひ最後まで読んでほしい。
私は日本に来てから、中国にはないさまざまな自由を謳歌してきた。言論の自由、出版の自由、そして選挙の自由......歌舞伎町案内人として何冊も本を出し、新聞や雑誌にコラムを書き、3年前には日本国籍を取得し正々堂々と新宿区議会議員選挙を戦った。
自由を愛する李小牧が唯一、日本で享受してこなかったのが信教の自由だ。そして、私が信教の自由に足を踏み入れる瞬間がついにやって来た。
ネットで批判されても「平穏」
4カ月前のことだ。私はある在日中国人の友人に誘われて、新宿百人町にある淀橋教会で、有名な中国系アメリカ人牧師の説教を3時間聴いた。驚くべきことに3時間後、私は泣きながら教会の舞台に上がり、4人の台湾人信徒たちと一緒に讃美歌を歌っていたのだ。
牧師はこの時、私たちにこんな話をした。彼がアメリカに行ったばかりのころのことだ。ある人物にカネを貸したところ、カネを返してもらうどころか牧師を監禁し、銃を突き付けて殺そうとした。その時、牧師はこう言ったそうだ。「私を殺すがいい。あなたに罪はない。私はあなたを敵と思わない」
罪深い悪人もイエス・キリストの愛と出合い、心の底から悔い改めれば許される――。キリスト教の考えを説く牧師の言葉に相手は悔い改めて銃を下ろした。牧師はなんとその後、この男を教会に連れて行ったのだという。
この後、私は毎週日曜日、礼拝が始まるより1時間早く教会に行き、キリスト教について勉強するようになった。キリスト教について勉強していると心が落ち着く。正直言って、最近私の近辺ではいろいろと騒がしいことが起きていた。ネットで言われなく私を批判する人もいる。しかし、キリスト教について考えているときは心が平穏で、迷ったり悩んだりすることもない(参考コラム:根拠なきデマと誹謗中傷に新宿案内人がすべてお答えする)。
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