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「歌舞伎町のイエス・キリスト」が本当にクリスチャンになった日
実は「汝の敵を愛せよ」というキリストの教えは、私が歌舞伎町で長年実践してきたことでもある。ホストと対立したり、ヤクザの抗争に巻き込まれそうになることもあったが、どんな時も私は相手を敵だと思わないようにしてきた。本やコラムで書いてきたが、どんな相手ともきちんと話せば最後は分かりあえる、というのが私の信条。いわば「歌舞伎町のキリスト」として、キリスト教徒でもないのに聖なる教えを実践してきたのだ(笑)。
歌舞伎町の夜も街に立つ黒人たちの中にも、同じ淀橋教会に通っている人たちがいる。協会は日本語と英語のほか中国語でも礼拝を行っているが、中国人の信徒の数は少ない。いまの中国人が拝金主義者ばかりで奉仕の精神に欠けているのが大きな理由だが、中国大陸でキリスト教の信仰が弾圧されていることも無関係ではない。
アメリカ大統領が就任式で宣誓するときに手を置くのは、憲法ではなく聖書だ。わずか250年の歴史しかないアメリカが4000年の歴史を誇る中国より偉大な国になったのは、キリスト教の教えを基にした「普世価値(普遍的価値)」が優れていたからだ。翻って中国は、400年前の日本が長崎でやっていたようなキリスト教弾圧を今も浙江省などで続けている。悲しむべきことだ。
「汝の敵を愛せよ」の精神で
10月7日の日曜日、私は洗礼を受け正式にキリスト教徒となった。天使の姿をして、牧師と一緒に洗礼の儀式を受ける様子をぜひ見てほしい。
少子化する日本では、キリスト教徒の数も同じく減っている。淀橋教会に来る若者の数も多くはない。しかし、全世界にキリスト教徒の数は20億人もいる。私はキリスト教徒となることで、この20億人と兄弟姉妹になることができた。
私に大きな勇気を与えてくれるイエス・キリストと兄弟姉妹の愛に感謝しつつ、これから歌舞伎町と新宿で正しい道を歩いていきたいと思う。私を批判する人たちにも、大いなる愛の気持ちをもって接したい。「汝の敵を愛せよ」である。
アーメン。
(Movie:みゆき)この筆者のコラム
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