コラム

中国人頼みのカジノは必ず失敗する

2016年12月19日(月)06時44分

スマホでギャンブル依存の50代の同級生たち

 最近、ギャンブルについて悲しい思いをしている。故郷・湖南省の同級生たちとメッセージアプリのグループを作って交流しているのだが、そこでギャンブルが流行っているのだ。アプリの機能を使って複数のお年玉を配るのだが、その金額はまちまち。開けてみるまではいくら入っているかわからない。お年玉をあけてもらえた金額が一番少ない人が次のお年玉を配る......といった仕組みだ。

 何の技術も駆け引きもない運試しのような遊びで金額もたいしたことはないが、かつての同級生たちがこんな下らない遊びで時間を浪費していることにぞっとする。もちろんスマホだけではなく、トランプやマージャンなどの昔ながらの賭け事にも興じている。

 中国の定年は早く、50代そこそこで退職する人も多い。やることがないので暇つぶしをしているわけだが、あまりにもつまらない人生だ。日々新たなビジネスに取り組み目標に向かって前進している私と比べると、同級生たちは同い年なのに明らかに老けている。カジノを解禁すれば、無為の人生を送る人をさらに増やしてしまう。この点はよく理解するべきだろう。

プロフィール

李小牧(り・こまき)

新宿案内人
1960年、中国湖南省長沙市生まれ。バレエダンサー、文芸紙記者、貿易会社員などを経て、88年に私費留学生として来日。東京モード学園に通うかたわら新宿・歌舞伎町に魅せられ、「歌舞伎町案内人」として活動を始める。2002年、その体験をつづった『歌舞伎町案内人』(角川書店)がベストセラーとなり、以後、日中両国で著作活動を行う。2007年、故郷の味・湖南料理を提供するレストラン《湖南菜館》を歌舞伎町にオープン。2014年6月に日本への帰化を申請し、翌2015年2月、日本国籍を取得。同年4月の新宿区議会議員選挙に初出馬し、落選した。『歌舞伎町案内人365日』(朝日新聞出版)、『歌舞伎町案内人の恋』(河出書房新社)、『微博の衝撃』(共著、CCCメディアハウス)など著書多数。政界挑戦の経緯は、『元・中国人、日本で政治家をめざす』(CCCメディアハウス)にまとめた。

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