- HOME
- コラム
- 犯人目線で見る世界 ダークサイドの社会学
- 防犯効果を高める「ホットスポット・パトロール」とは…
防犯効果を高める「ホットスポット・パトロール」とは? 日本の「ランダム・パトロール」との違い
このように単調に見えるパトロールも、ホットスポット・パトロールの方法を採用すれば、心理学や社会学の知見が盛り込まれた、実に奥の深いパトロールに進化する。そして奥の深いパトロールであればあるほど防犯効果も大きく、また無理なく長続きする活動にもなる。
ほかにも、ホットスポット・パトロールは知的好奇心が旺盛な人たちを満足させ、参加者の脳を活性化させたり、地域への愛着を高めたりするメリットがある。さらに、ホットスポット・パトロールは防犯に無関心だった人たちにも魅力的な活動と映り、パトロール隊員の増加にもつながる可能性がある。
このように、パトロールを活性化するにはランダム・パトロールからホットスポット・パトロールへの転換が必要である。
公園のデザインに見る日本と欧州の防犯意識の違い 2025.03.05
不法投棄に落書き...凶悪事件の現場に見る「割れ窓理論」の重要性 2024.12.10
本当に「怠慢」のせい? ヤンキース・コールがベースカバーに走らなかった理由を考察 2024.11.12
日本に「パワハラ」や「クレイマー」がはびこる理由 2024.10.15