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不法投棄に落書き...凶悪事件の現場に見る「割れ窓理論」の重要性
割れ窓理論の基盤には、心理学者フィリップ・ジンバルドによる実験がある。ジンバルドは、2台の車を異なる地域に放置し、その後の状況を観察した。治安の悪い地域に置かれた車は短期間で破壊され、部品が盗まれる被害を受けた。
一方、平穏な地域に置かれた車は無傷のままだった。ところが、ジンバルドが意図的に車の窓を割ると、平穏な地域の車もすぐに荒らされた。この結果は、環境におけるわずかな乱れが、人々の行動に与える影響の大きさを示すものだった。
2006年9月に、神奈川県川崎市の市道トンネル内で起きた殺人現場にも、おびただしい落書きがあった(写真④)。この事件では、JR貨物ターミナル駅のトンネル内の歩道で、帰宅途中の27歳の女性が刺殺された。71基の蛍光灯も、落書きを照らして秩序感の欠如を印象づけただけだった。
そもそも、トンネルは簡単に通り抜けできる「入りやすい場所」であり、入ってしまうと周りからの視線が届かない「見えにくい場所」だ。犯罪機会論では、そうした「入りやすく見えにくい場所」で、犯罪が起きやすくなると注意を喚起している。さらに、そうした「物理的な危険性」に加えて、このトンネルは、割れ窓理論が重視する「心理的な危険性」が重なっていたわけだ。
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