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「COP26はグリーンウォッシュの祭典」子供たちを脱資本主義に誘うグレタさん
「授業より地球が大事」と多くが学校を休んでデモに参加した子供たち(筆者撮影)
グレタ・トゥーンベリは、COPにも資本主義にも背を向け過激さを増して帰ってきた
[英北部スコットランド・グラスゴー発]スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥンベリさん(18)が4日、国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)の開催地グラスゴーで行われた「未来のための金曜日」行進に参加し、「COPはPRイベントだ。COP26はグリーンウォッシュの祭典だ」と痛烈に批判した。
(筆者撮影)
グリーンウォッシュとは環境を意味する「グリーン(緑)」と「ホワイトウォッシュ(ごまかし)」を組み合わせた造語で、政府や企業が環境対策に取り組んでいるように見せかけているだけで実際にはそうではないことを指す。行進のあとジョージ広場で開かれた集会でグレタさんはこう訴えた。
"Many are asking what it'll take for people in power to wake up. But let's be clear - they're already awake. They know exactly what they're doing. They know exactly what priceless values they're sacrificing to maintain business as usual."
— Greta Thunberg (@GretaThunberg) November 5, 2021
My speech from today's march in Glasgow. https://t.co/iw2oGYQk0a
「COP26が失敗なのは秘密でもなんでもない。今の状況を作り出した同じ方法で危機を解決できないのは明らかだ。この事実を理解し始める人が次第に増えている。何が権力者たちを目覚めさせるのかを多くの人々が自問している。でも彼らはすでに気付いている。権力者は自分たちが何をしているのかを明確に知っているのだ」
「COPはもはや気候変動対策会議ではない。いまや北半球のグリーンウォッシュの祭典だ。2週間続けられるいつも通りのBlah Blah Blah(くだらない、くだらない、くだらない)の祝福。最も影響を受ける地域の最も影響を受ける人々の声は聞かれない。未来世代の声はグリーンウォッシュと空虚な言葉と約束の中に溺れている」
「植民地主義以降にさかのぼる他の危機や不正と直接結びついている」
グレタさんは怒りの表情を浮かべながら続けた。「しかし事実は嘘をつかない。私たちは王様が裸であることを知っている。パリ協定の目標を達成するには人間のコントロールを超えて不可逆的チェーンリアクションが始まるリスクを最小限に抑えなければならない。そのためには世界がまだ見たことがないような抜本的な温室効果ガス排出量の削減がすぐに必要だ」
「私たちは一つの手段でそれに近づける技術的な解決策を持ち合わせていない。私たちは社会を根本的に変革する必要がある。これは指導者がこの危機について繰り返し言及するのに失敗してきた不愉快な結果だ。気候や生態系の危機は真空の中で存在しているのではなく、他の危機と直接、結び付いている」
(筆者撮影)
「気候と生態系の危機はもちろん無関係に存在しているわけではない。植民地主義以降に逆上る他の危機や不正と直接結びついている。ある人は他の人よりも価値があり、それゆえに他の人を盗み、他の人を搾取し、盗む権利があるという考え方に基づく危機だ。根本的な原因を解決せずに、この危機を解決できると考えるのは甘すぎる」