アマゾンやテスラが「脱炭素」産業に参入、日本企業に勝ち目はあるか
一連の動きを広範囲に、かつ機動的に実施するには、高度なAI(人工知能)システムと大規模クラウドというITインフラが欠かせない。
テスラはソフトウエアを駆使した高度な電力制御技術を使って事業を展開しており、アマゾンは電力利用者であると同時に、大規模なクラウドサービスを中核としたITインフラ事業者でもある(先日、アマゾンのクラウドが障害を起こし、国内の金融機関や通信会社のサーバーが相次いでダウンするトラブルが発生したが、日本のITシステムの多くがアマゾンに依存していることを改めて認識させた)。
つまり、脱炭素を成功させるためには、ハードウエアの技術以上に高度なITが必要となるわけだが、この点において国内産業の現状は厳しい。既に欧米中とのIT格差が拡大しており、当該分野に関するソフトウエア技術への大規模投資をすぐにでも決断しない限り、来るべき新時代において、中核技術のほとんどを外国企業に握られるという事態になりかねない。
2024年11月26日号(11月19日発売)は「超解説 トランプ2.0」特集。電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること。[PLUS]驚きの閣僚リスト/分野別米投資ガイド
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
日本で「粉飾倒産」する企業が増えている理由...今後はさらなる「倒産増加」が予想される 2024.10.30
【総選挙】自民党と立憲民主党の「経済/外交/政治改革」の政策比較で分かった「異例」の現象 2024.10.18